トルキスタンへの旅

Jun 25, 2023

巨大な南門だけが時の試練に耐え、レンガ造りの石積みが風雨にさらされ、足場が先史時代の獣の肋骨のようになっていました。

公開日: 2023 年 8 月 6 日 05:00 AM | 最終更新日: 2023 年 8 月 4 日 06:34 PM | A+AA-

スーフィーの聖者ホジャ・アフメド・ヤサウィの霊廟

カザフスタン南部のシムケントからトルキスタンへは風光明媚なドライブで、同国最大の都市アルマトイから約680kmです。 セピア色の風景は荒涼としており、一般的に人影はなく、ラクダのキャラバンがゆっくりと歩いている。 カザフスタンの精神的中心地であるトルキスタンは、かつて 11 世紀のスーフィー神秘主義者、ホジャ アハメド ヤサウィの本拠地でした。 かつては古代シルクロードの交差点にまたがる芸術、科学、文化の中心地でしたが、後にカザフスタン草原の政治的要所となりました。 世界人口約 1 億 6,000 万人のトルコ人はここで生まれたと考えられています。

ほとんどの訪問者は、ルーミと同時代の詩人で哲学者のヤサウィの霊廟に向かいます。 球根状のドーム、レンガ造り、カラフルなタイル、幾何学模様やイスラム書道で飾られた鮮やかなターコイズ色のモザイクを備えたこの霊廟は、1389 年にティムールによって建設されました。しかし、征服者が 1405 年に亡くなって以来、完成することはありませんでした。

巨大な南門だけが時の試練に耐え、レンガ造りの石積みが風雨にさらされ、足場が先史時代の獣の肋骨のようになっていました。 オリジナルの彫刻が施された木製のドアのほかに、霊廟の巨大な内部はムカルナスとして知られるアラバスターの鍾乳石で飾られています。 中央に立つ巨大な大釜は 7 つの金属の合金で作られており、コーランのスポーツの碑文が刻まれています。 近くにはティムールのひ孫であるラビガ・スルタン・ベグムの墓があります。

ティムール帝国の創始者は、霊廟の建設に携わるために、シーラーズからモザイク労働者を、イスファハーンから漆喰労働者を連れてきました。 中国とペルシャの影響を誇るその丸天井、ドーム、軸対称、ターコイズ色の花の装飾は、ラピスラズリなどの貴石や鉱物から取られた色で、中央アジアの建物の原型となりました。 霊廟の構造はロシアの統治下で朽ち果てた。 かつては軍事倉庫として使用されていました。 90 年代に修復され、現在はユネスコの世界遺産に登録されています。

東洋の 2 番目のメッカとして知られるトルキスタンへの 3 回の巡礼は 1 回のハッジに相当すると考えられています。 当然のことながら、巡礼者の数は観光客の数をはるかに上回っています。 歴史には、微妙なものと平凡なものが混在しています。 崇拝者たちが墓の前で前立腺を張り、目を閉じて瞑想しているとき、観光客はフタコブラクダに乗ったり、周囲の小さな屋台で数珠やスカーフを買ったりしています。 霊廟の芝生は手入れされ、格子状の通路を備えた花壇や、訪問者が座って紅茶を飲みながらおしゃべりするベンチで飾られています。

霊廟からそれほど遠くないところには、12 世紀に建てられたヒルベット半地下モスクがあります。ここでは、人間との接触はほとんどなく、40 日間にわたる浄化の儀式が行われていました。 ヤサウィは最後の数年間をここで隠遁し、瞑想し、祈りながら過ごしました。 雰囲気は静かな古代の雰囲気です。彫刻が施された木の柱とマットは宝石のような色合いです。 コーランの古いコピーはガラスケースの中に保管されています。 ここからそれほど遠くないところに、16 世紀に建てられたレンガ壁の浴場があり、古い船が保存されています。 地元住民によると、ろうそく1本で暖房システム全体を暖めるのに十分だったという。

ただし、トルキスタンのすべてが古代に残っているわけではありません。 より多くの観光客を誘致するために、カザク政府は多額の資金を注ぎ込み、近代的な集合住宅、ショッピングモール、最新鋭の空港を備えた新都市を建設した。 この開発の中心は、リクソスグループが所有する広大なカラバンサライ複合施設です。 2021 年にオープンしました。豪華なホテル、ショッピング モール、円形劇場、レストランを備えたシルクロードのファンタジーの世界。ディズニーランドのようなリゾート複合施設全体が、橋のある水路でボート遊びを楽しめます。

彼らのアイデアは、ベニスの砂漠バージョンを作成することでした。 噴水が踊る豪華な夜の祭典では、ボートに乗ったパフォーマーがカザフスタン版のロミオとジュリエットを演じます。 金色の卵型のフライング シアターは、観光客が天山山脈や首都アスタナの未来的なスカイラインなど、カザフスタンの有名な場所の上空を仮想的に飛行できるようにする魔法の航空母艦になります。 空飛ぶ訪問のハイライトは、地元の伝説によれば、太陽に変わった金の卵を産んだという神秘的な鳥サムルクです。